ネットイン流1本張り ロングサイド1スキップバージョン

ネットイン流1本張り ロングサイド1スキップバージョン

の張り上げ様子です。

縦糸スタート

ショートサイドをラケット5本分~プラス横糸1本分ぐらいをとります。

動画ではショートサイドの1本目と2本目を2本まとめてテンションをかけ、
2本目をスターティングクランプとマシンクランプで仮留め。

ショートサイドの1本目~ロングサイドの1本目と張り、以降左右バランスよく張っていきます。

※ストリングの特性としてテンションをかけて5~7秒あたりまでじわじわ伸びます。
その時間を利用して次のストリングを通します。
テンションをかけて設定テンションに達してすぐに固定するのと、5~7秒経って伸びてから固定するのでは張り上がりのテンションやゆるみにくさが変わります。

縦糸終わり~横糸へ

縦糸の終わり部分は9本目~10本目~11本目の順に張ります。

ロングサイドをトップへ1つ飛ばし、2つ上に通します。

ショートサイドはトップ1つ上に通します。

ショートサイドにテンションをかけてスターティングクランプで仮留めします。

ロングサイドを張っていきます。

※横糸をたぐりよせる時、直線で引っ張ると縦糸に傷がつきます。
 指やオールで引っ張る横糸を上下にずらしながら傷がつかないように気をつけます。

最近はマシンのテンションに任せ、真っすぐに揃えて固定するのが主流ですが、
ストリングの種類・摩擦抵抗によっては仕上がりがまちまちになりそうなので、
以前のゴーセン張人風にテンションをかけたストリングを軽く3回叩いてゆるみをとっています。
横糸のテンションは縦と同じにしています。
トップ部分は痩せやすいので叩きをせず、マシン任せのテンションにしております。

ロングサイドをセンター付近まで張ったらショートサイドへ

ロングサイドを6本張ったら、ショートサイドを張ります。

動画では、ロングサイド5本目まで張り~7本目まで通したところで、
ショートサイドにテンションをかけてマシンクランプで固定。
ロングサイド6本目にテンションをかけてスターティングクランプで仮留めしています。

ショートサイドを全て張り、残りのロングサイドを張ります。

国内メーカーのラケットの多くは横糸が下から9番目までですが、
海外メーカーのラケットは8番目のものもあります。

動画はVICTORのラケットで8番目まで張っております。

ボトムは太りやすいので、ノット(結び)をする前のストリングはノットテンション(10%増し)をしています。

横糸張り上げ時の注意店

テンションをかけている間にすでに張られたストリングのたわみを直します。

縦糸と横糸が同じ穴で通しにくい箇所を一度に張ろうとするとねじれやすいので、
様子を見てフレームの部分でたぐりよせたり、センター部分でたぐりよせたり、
数回にわけてたぐりよせるとねじれにくいです。

横糸張り終わり

フレームトップは痩せやすいのでノットテンションはしておりません。

ノットが緩んだり、埋もれたりしないように
ノットしたストリングを引っ張りながらベース~クランプの順で解放します。
クランプ~ベースの順で解放するのはおすすめしません。
ストリングの種類によっては傷がつきやすいです。

張り終えて~仕上げ目直し

ガットを張る過程で縦糸を張り終えた時点でラケットは丸く膨らみ、
横糸を張る事で原型に戻そうとします。

横糸を張る過程で気になるたわみを都度直していますが、
張り終えて見るとどうしても縦糸のサイドと横糸は特に気になります。

きれいなマス目にする事でガットのたわみ・反発力が最大限に活かせ、
打ってずれても定位置に戻りやすくなります。

見た目はやっぱりきれいな方がいいですもんね!(笑)

以上、ネットイン流1本張りの様子を載せてみました。
参考になれば幸いです。

張り上げデータ

ラケット:VICTOR JETSP-10 3U5

ストリング:VICTOR VS-800N

テンション:縦横25ポンド

面圧平均:50.5

フレーム変形度合い

    張上げ前 張上げ後

12-6時 235 235mm

10-2時 165.5 164.5mm

9-3時 184.5 184mm

8-4時 167 167mm